理論で向き合う親子関係

理論で向き合う親子関係

【理論で向き合う親子関係⑧】フロイトの「防衛機制」

意識として受け入れが困難なことに直面すると、自我が意識に受け入れ可能な形で処理する心のはたらきを「防衛機制」といいます。「抑圧」認められない欲求や苦痛な感情や記憶などを、無意識の層に押し込めて、意識に上がらないようにすること。例:記憶喪失、...
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【理論で向き合う親子関係⑦】フロイトの「心のモデル」

心の構造について、ウィーンの医師フロイト(1856~1939)は次のように述べています。・心のモデル(構造論)人の心は「超自我」「イド」「自我」からなっている。・「イド」= 本能的、衝動的なエネルギーの源。無意識な欲望のエネルギー(リビドー...
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【理論で向き合う親子関係⑥】子どもは承認欲求の塊? マズローの動機づけ理論

アメリカの心理学者マズロー(1908~70)は、「人間は生まれながらにして、より成長しよう、自分の持てるものを最高に発揮しようという自己実現の動機づけを持つ存在である」という考えを基に人間性心理学を提唱しました。よく知られているのが「欲求5...
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【理論で向き合う親子関係⑤】ハヴィガーストの発達課題

エリクソンの他にも発達課題について触れている理論家がハヴィガースト(1900~91)です。「人間の行動は学習によって習得されるものであり、各発達段階に応じて社会から期待され、要請される課題がある」と考えました。それらの課題はそれぞれの時期に...
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【理論で向き合う親子関係③】発達課題で見る青年期の特徴(エリクソン②)

前回はエリクソンの発達理論を簡単に見ていきました。もう少し具体的に見ていきましょう。第1段階 乳児期 0~2歳心理・社会的危機=「基本的信頼」対「基本的不信」保護者など、自分を世話してくれる人との間で、不安にさいなまれることなく自分が愛され...
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【理論で向き合う親子関係④】アイデンティティとモラトリアム

前回はエリクソンの発達理論を紹介しました。今回はその第4段階(学齢期)および第5段階(思春期、青年期)について掘り下げていきます。 第4段階の学齢期(8~12歳)での心理社会的危機は「勤勉性」対「劣等感」でした。新しいことを日々学ぶ学問やス...
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【理論で向き合う親子関係②】発達課題で見る青年期の特徴(エリクソン①)

ここではカウンセリングの手法である発達理論を基に考えてみます。カウンセリングと発達を関連付けようとする動きは、1952年に発足したアメリカ職業指導学会に始まりアメリカに普及しました。主に以下のような方々が理論を展開しています。 スーパー(1...
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【理論で向き合う親子関係①】そもそも人間の「定義」

近しければ近しいほど、その関係性に悩まされるものです。特に親子関係、それも思春期の親子関係ほどお互いにストレスになっていることは多くあります。「よそ様のところで見せる半分くらいの愛想を我が家でもできないものなの?」と苦々しく思う親御さんも多...