小説・サクラサクまで

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【小説・サクラサクまで25】裕香の進路選択⑥ 大学の学部ってどんなのがあるの?

「じゃ、大学の学部がどんなものがあるのか紹介していくね」福永より先に口を開いたのは妙恵だった。「さっき「学歴フィルター」なんていう言葉が出たけど、色々な考え方があっていいと思うけど、私は偏差値に関係なく自分が勉強したい学部がある大学に行くほ...
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【小説・サクラサクまで24】裕香の進路選択⑤ 中学受験、高校受験、大学受験の「偏差値50」

<前回までのあらすじ>裕香は自分の進路について福永について相談すべく土曜日の授業後に居残っていた。偏差値50くらいの「真ん中くらい」の大学に入れればいいかな、という裕香に、妙恵は口を挟んだ。~~~~~「「偏差値50が真ん中」か」これまで黙っ...
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【小説・サクラサクまで23】裕香の進路選択④ そもそもなんで勉強ってするの?

<前回までのあらすじ>高校1年生の高井戸 裕香(たかいど ゆうか)は立ち寄ったスーパーで同じテニス部員の池ノ上 範子(いけのうえ のりこ)が働いていることを知る。誰に対しても笑顔で接し、波風を立てない範子だが、部活エンジョイ勢の中でも最も参...
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【小説・サクラサクまで22】裕香の進路選択③ 歴史って勉強する意味ありますか?

<前回までのあらすじ>高校1年生の高井戸 裕香(たかいど ゆうか)は進学すべき大学、学部、将来の夢が分からずに悩んでいた。しっかり自分の将来を考え、着実に歩み始めているクラスメイトの東松原 一絵(ひがしまつばら かずえ)に感心しつつ、自分の...
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【小説・サクラサクまで21】裕香の進路選択② 薬学部

~~~~~前回までのあらすじ高校1年生の高井戸 裕香(たかいど ゆうか)は周りからの指示や意見を素直に受け入れるまじめな優等生。成績もよくテニス部でも学年のリーダーを任されるなど理想的な高校生活を送っていた。しかし将来を考えたときに自分の意...
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【小説・サクラサクまで20】裕香の進路選択➀ しっかり者の同級生

京王井の頭線富士見ヶ丘から徒歩2分に、「旬学舎」という名の一風変わった学習塾があった。まず塾長(塾の長=社長)が現役の通信制大学2年生の吉祥寺 妙恵(きちじょうじ たえ)二十歳である。当然学業が忙しいので教室運営を任される「雇われ教室長」は...
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【小説・サクラサクまで19】土曜日の旬学舎

旬学舎は毎週土曜日に特別授業を行っている。といっても多くの塾がやっているようなテストや補講といったいわゆる「お勉強」とは限らない。午後は通塾生のほとんどが集まりクイズ大会を行い、夕方から夜にかけては保護者参加可能の講演イベントを行っている。...
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【小説・サクラサクまで18】中3生向け入試説明会5 保護者の皆さんにお願いしたいこと

10分間の休憩をはさみ、妙恵は再び話し始めた。「それでは、「その他受験に関しての留意点」をお話しします。私の方からは志望校の選び方についてお話ししようと思います。志望校が確定しているわけじゃない生徒さんも多くいると思いますので」保護者が頷き...
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【小説・サクラサクまで17】中3生向け入試説明会4 都立入試の傾向と対策

「では、ここからは都立の入試問題の傾向と対策をお伝えします」妙恵の言葉が終わるか終わらないうちに福永がプリントを配布していく。都立入試の解答用紙である。まずは国語です。(東京都教育委員会HPより)大問は全部で5つ。大問1が漢字の読みで5問、...
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【小説・サクラサクまで16】中3生向け入試説明会3 東京都の高校入試(私立高校)

「では次に私立高校についてです。単願推薦、併願優遇、一般入試の3種類があります。単願推薦というのは内申の基準をクリアしていれば当日の作文や面接などでほぼ合格できる試験です。試験日はたいてい1月22日前後で、遅くとも翌日には結果が出る学校が多...