【気まぐれ読書感想文】宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方

気まぐれ読書感想文

2011年6月、ロシアのソユーズ宇宙船で宇宙に飛び立ち、約5ヶ月半国際宇宙ステーションで任務に当たった古川聡さんの著作です。

宇宙飛行士というと、緊急時の冷静さ、体力、頭の良さなど、ちょっと「普通とは違うすごい人」というイメージがあるかもしれません。

企業の危機管理ワークショップでもNASAの訓練内容が参考にされるなど、思考力やストレスマネジメントに優れた人々と言えるでしょう。

しかし、初めから冷静沈着な人はいない、すべて訓練の賜物である、というのが古川さんの考えです。

そして危機に直面した時の心の持ち方、頭の使い方を、実体験を踏まえて紹介してくれています。

大人の仕事に活かせそうな部分、お子様の勉強に生かせそうな部分とあり、大変勉強になる1冊です。

中でも勉強に生かせそうな教訓としては以下の2つが特に印象的でした。

 

①宇宙飛行士選抜試験の受験内容がほとんど公開されておらず、何が問題として出てくるか予測ができなかったとき → 「自分が試験管だったらどんな能力を問うだろうか」を考えた。

「試験管は日本の宇宙飛行士にどういう振る舞いを期待しているのか」「その実現のために、受験者に何を求めているのか」「どういう試験を行えば、その資質を確認することができるのか」 → その結果、漢字などの一般常識、基礎的な専門知識(みんなに共通する知識)などを思いつき、勉強して見事合格しました。

入試であれば、どのような生徒に来てほしいのかを考えて試験管の立場に立って考えてみること。

幸いにして入試には過去問がありますので、基礎知識が身に付いたら志望校の過去問をこなしていきましょう。

 

②想定外のことが起こったら、物事を仕組みから論理的に考える力をつけること → あらゆることに準備しても「想定外」のことは必ず起こる。

2011年6月、国際宇宙ステーションに向かう途中でソユーズ宇宙船のエンジンの一つが壊れました。

そのエンジンは宇宙から帰還するときのメインエンジンが上手く起動しなかった際にバックアップとして使うものでした。 万が一に備え、メインエンジンがうまく作動しなかった際のバックアップエンジンの手順書を書き換えました。

この書き換えは訓練で直接は行いませんでしたが、それまでの経験から論理的に導き出して修正したといいます。

「訓練ではやっていない事態でしたが、仕組みを理解していればこそ、パニックを起こさずに対処できた」

例えば数学の問題で、円の弧が途中まで描かれており、「円の中点を求めよ」という問題が出されたとします。 円の半径はどこからとっても同じ、という本質を理解していれば、3点の二等分線を求めればいいことに気づきます。

「仕組みを理解していればこそ」というのはそういう事を言うのだと思います。

応用問題をできるようになるためには、古川さんの次の言葉を参考にしたいと思います。

「失敗を繰り返し、考える訓練を繰り返すことで「論理的に考えていけば、正解にたどり着ける」という「自信」を、訓練を通して身につけていく

試験までには失敗をたくさんして、来るべき本番に備えたいですね。

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