前回は宇宙の歴史を見てきたわけですが、あまりにも壮大な物語ですのでイマイチイメージがつきにくいと思います。
そこで一つの考え方をお伝えします。
カール・セーガンという方が考案した「コズミック・カレンダー」というものです。
宇宙年表というもので、宇宙誕生を1月1日として、現在を12月31日にした場合、宇宙がどのような変化をたどってきたのかを見ることができます。
138億年を1年間の時間軸に直してみようということです。
もっともカール・セーガン博士の頃は宇宙の誕生が150~160億年前と言われていましたので、現在の138億年で計算してみました。
宇宙誕生が1月1日だとすると・・・
地球誕生が8月
アメーバ誕生が9月
魚類誕生が12月18日
恐竜が生きた期間が12月23日~29日
そして人類が誕生したのが12月31日午後9時
長い宇宙の時間軸で見れば人類が生まれてまだ3時間くらいしか経っていないということです。
そしてキリストイエスの誕生は12月31日午後11時59分55秒。
我々人類はこの5秒の間に文化を発展させ、2度の世界戦争を体験したことになります。
まさに、人間の歴史はまだまだ始まったばかりといえます。
ではこの計算式に人間の寿命を当てはめると、100歳まで生きた人は宇宙の時間軸で見るとどのくらいの長さなのでしょう?
約0.23秒です。
まさに瞬き1つの人生。
これを見て人間の命は儚いものだなあという解釈もあり得ます。
しかし私はこの事を思うとき、不思議な感動に包まれます。
0.2秒と言われても、こんなにも日々いろいろなことがあり、楽しい思いも辛い思いも経験している。
宇宙の時間軸で見たときに自分の命は短いと言われれば言われるほど、本当に密度濃く生きているのだなあと実感し人生の愛しさを感じます。
同時に、自分と同じような一瞬の人生を、家族、友人、恩師、同僚も歩んでいることに気づくわけです。
毎日顔を合わせる大切な人が、一瞬と一瞬のめぐり合いであると気づくとき、我々は命の尊さを知るのではないでしょうか。
0.2秒の人生、その尊さを噛み締め、一瞬一瞬を大切にし、縁あった人々と向き合っていきたいと思います。
参考文献
理科の世界中学3年生(大日本図書)
2時間でおさらいできる中学理科(佐巻健男)
未来を拓く君たちへ~なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか~(田坂広志)


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