今日のテーマは「宇宙の歴史」。
夜空を見上げていると、宇宙の壮大さや不思議さについつい引き込まれてしまいますね。
私は本職の学習塾で歴史を教える際に、この宇宙の歴史に比べると人類の歩んだ軌跡というのがあまりにも短いことに気づかされる、ということを伝えています。
「歴史って、宇宙誕生まで遡るんかい!」というツッコミが聞こえてきそうですが、われわれ人類が歴史を築けるのは間違いなくこの宇宙、そして地球があってこそのこと。また、人類の間近の数千年だけを見ていても、本当の意味での歴史、そして私たちの存在意義、未来を見つめることはできないと思うのです。
もちろん受験というゴールがあるので詳しく話すことはありませんが、本当はこんなところから話してみたいという想いはあります。
ですのでブログで思いっきり語っていきますね(笑)。
さて、今日はどちらかというと理科の地学や天文、生物の話だと思って聞いていただければと思います。
宇宙がいつごろ出来たのか、もちろん正確に解き明かされているわけではありませんが、2013年の欧州宇宙機関(ESA)の発表によれば、138億年前に宇宙が誕生したのではないかと言われています。
ではその前には何があったのか?
何もなかったと言われています。いわゆる物理学の言葉で「真空」があったと言われています。
その真空が、あるときフッと揺らぎ一気に膨張を始めたといわれています。
そして次に大爆発が起こりました。これがビックバンといわれるものです。その時世界は膨大なフォトン、つまり光に満たされたと言われています。
それから徐々に温度が下がることによって物質が誕生しました。
最初にできた物質は一番軽い元素である水素。
何もない空間から元素ができたというのも不思議な話ですね。
そして物質同士が引かれあい、生まれたのが恒星、星です。今我々が夜空を見上げると輝いている星々。
そこでは水素をヘリウムに転換する核融合反応が起こっています。それが星の瞬きとして我々が観測できるわけですね。
やがてヘリウムが貯まると、今度はヘリウムが核反応を起こし、炭素や酸素、ネオン、マグネシウム、ケイ素、硫黄、カルシウム、鉄といった原子が次々に作られていきました。
その星が寿命を迎えると大爆発を起こし(超新星爆発)、そういった物質が宇宙空間に放出されていきました。
こんなことが何度も何度も繰り返され、やがて一つの星の周りを回る惑星が現れます。
その一つが我々の太陽系。
太陽の周りを回る星、近い順に、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星となっていますね。
さて、地球ができたのは今から約46億年前といわれています。
初めは非常に熱い、灼熱の惑星であったといわれています。
水素と酸素が結びついて水H2O、水蒸気が発生し、それが地上に降り注ぐ。雨です。それが窪地に貯まり、海となりました。この海に太陽からの紫外線や放射線が注がれることによって様々な物質が生まれます。そして、炭素・水素・酸素・窒素などの化合物がタンパク質を生み出す。そのタンパク質から、ついに生命が生まれました。
これも不思議な話。
生命が誕生する瞬間を誰も目撃したことはありませんが、現在ではそのようにいわれています。
最初はアメーバのような原始生物です。そこから今から約5億年前に魚類が誕生。そして両生類、爬虫類と進化し、恐竜が栄えたのが今から約3億年前から約6,500万年前。それから哺乳類が生まれ、我々の祖先である猿人が生まれたのは、約400万年前とも700万年前とも言われています。
猿人の次は原人。火を使用していたといいますね。
それから旧人。ネアンデールタール人などが代表的ですが、だいたい今から60万年前。最近ではこの人たちには埋葬の風習があったと言われています。つまり死者に対する哀悼の意を示していた。心を持った人類だったといわれています。
そして今から20万年ほど前、我々の直接の祖先と言われている「新人」が発生しました。フランスのラスコーの遺跡なんかがありますが、芸術や文化を生み出していきました。
物質から生命へ、そして心を持った人類へ、気の遠くなる年月をかけて進化してきたわけです。
そしてこの数千年の間に文明を築き、芸術や文化を生み出し、経済活動を行うまでに進化しました。さらに現在はITという複雑極まりない文明を築いているわけです。
この複雑系の進化を知らずして、何時代の誰がどんなことをした、などを勉強しても、それは歴史のごく一部しか見ていないことになります。
よく、歴史を勉強していると暗い気持ちになる、という生徒さんがいます。人類は数千年たっても同じように争い、差別も残っているし、貧富の差もあると。しかしそれは、間近の数千年に絶望しているだけ。
恐竜は何億年と生きてきました。我々はまだ数千年、もしくは数万年。つまり我々人類の歴史はまだ始まったばかりということもできるかもしれません。
超長寿な宇宙さんから見れば我々人類はまだまだ赤ん坊のようなもの、そう考えれば我々はまだまだ成長できるのではないかな、と思います。
そんな視点に立って歴史を学ぶ、これも非常に大切なことだと思います。
もちろん、テストには出ませんし、宇宙の成り立ちなんて今後説が変わるかもしれません。
中には聖書の世界観を信じている方も多くいらっしゃると思います。
もし聖書が正しいのであれば我々は一瞬にして神によって創造されたことになり、その歴史は数千年程度ということになります。
我々人類は進化して生まれたのか、神が創造したのか、本当のところは分かりませんが、すくなくとも進化の瞬間も創造の瞬間も「目撃」した人間はいないのですから、悠久の歴史の先端に生かされている命だということだけを確認すればよいのかなと思います。
宇宙誕生、人類誕生にまつわる説は諸説あるということで。
さて、宇宙の歴史を見てきたわけですが、あまりにも壮大な物語ですのでイマイチイメージがつきにくいと思います。
そこで一つの考え方をお伝えします。
カール・セーガンという方が考案した「コズミック・カレンダー」というものです。
次回につなげます。
参考文献
理科の世界中学3年生(大日本図書)
2時間でおさらいできる中学理科(佐巻健男)
未来を拓く君たちへ~なぜ、我々は「志」を抱いて生きるのか~(田坂広志)


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