例えば、ここに高校時代にギターを熱心に練習していたAくんとBくんがいたとしましょう。
Aくんは高校卒業後、プロを目指してアルバイト暮らしを続けます。
Bくんは大学に進学し、バンドサークルで充実した練習と経験を積んで公務員になりました。
10年後、どちらの方がギターが上達しているでしょうか。
いくつもの世界線がありそうですが、私が見た現実世界は以下の通りになりました。
夢を追いかけるAくんはアルバイトで生計を立て、月の手取りは約14万円の生活。
朝から晩まで、土曜も働いて、唯一の休日は日曜日のみ。
疲れ果てて何もやる気が起きず、一日中寝て過ごしてしまいます。
ギターの練習どころではありません。
いい楽器を買ったりスタジオで練習したりするお金の余裕もありません。
防音設備の充実した住居でもありません。
対してBさん、公務員として安定した給料、残業はあるもののある程度無理のない労働時間によって体力的にも精神的にもゆとりがあります。
ボーナスでちょっといいギターを購入できますし、スタジオ代を払って思いっきり練習することもできます。
こんな生活が10年も続くと二人の間には差が歴然となり、皮肉なことに「趣味で」ギターを続けていたBくんの方が腕が上がっている、ということが起こります。
もちろん例外はありますし、2世タレントや伝統芸能の家系に生まれた場合は話が違ってきますが、素人の世界では実感として上記の例が多いような気がします。
「プロを目指す!」と自分の可能性を試すことに生涯を捧げる覚悟があるならいいでしょうが、意外と学歴社会の波に乗ってしまったほうが、好きなことに長く関われる可能性があるのも事実です。
夢があるからこそ、夢に逃げない。
夢があるからこそ、勉強をする。
この重要さを、大人の皆さんは分かって頂けると思います。
子供の夢を応援するからこそ、その夢と長くかかわることができるように地に足を付けて知識や教養を身に付けさせたいと思います。


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