ご質問をいただきました。
一生懸命勉強している高2の方。志望大学も学部も決まっている生徒さんですが、一抹の不安があるらしく。
「今勉強していることが本当に将来役に立つのかな」
「勉強したことが(古くなって)ついていけなくなったらどうしよう」
その子が志望しているのはどちらかというと最先端の理系学部。学べば学ぶほど、変化の速い時代を肌で感じれば感じるほど、一生懸命努力したことが無駄にはならないだろうかと不安を抱えていました。アルバイトもして世間を見ているためか周りの子よりもしっかりしていて、将来のことも常に真剣に考えている生徒さんです。
一生懸命勉強しているからこその不安だと思います。
ただ、学んだことや学びに向かった姿勢、そういったものは必ず生徒さん自身の血肉となり、将来何かの形で自分を助けてくれると確信しています。
これはすべての子どもたちに伝えたいのですが、今やっている勉強を大学受験という一瞬のためのものではなく、「人生」という長い時間軸で考えてほしいのです。
学生のうちには使わなかった知識、もしくは机上でしか役立たなかった知識も、社会人生活を続けているうちに役立つことは多々あります。それは生活に密着した計算や物理現象だけでなく、古典や哲学など「何の役に立つか分からない」と言われている文系の知識に至るまで、全てです。
私も学生時代にヘーゲルを読んで「こんなの何の役に立つのか」と思いましたが、ヘーゲルの弁証法は非常に人生の示唆に富んでいると、社会人生活を送る中で気づきました。
今は、何の役に立つかは分からないこと。学校の勉強はそんなものばかりかもしれません。しかし、真剣に向き合えば未来のあなたを助けてくれるでしょう。
例えるなら我々の人生はジグソーパズルのようなもの。1か所にピースが当てはまらなかったからといって、そこでパズルをやめるでしょうか。
「これ、違ったね」
といって再び別のピースを探すでしょう。そして、以前間違えたピースも、いずれどこかにハマるときが来ます。
日々の学びを、ぜひ人生という長い時間軸で考えて、「いずれ素晴らしい絵を完成させるために必要なピース」と捉えてほしいと思います。「受験」という期限があるので、普段なかなかこういうことは言いづらいのですが、真剣に考えている方だから伝わると思ってお話ししました。
もちろん、怠惰なだけで「この勉強将来~」と言っている生徒には「つべこべ言わず勉強しろ!」と言って終わりですけどね(笑)。
ちなみに「ジグソーパズル」のたとえ話は私自身が20代で転職を経験した時に感じたことです。まだまだ偉そうなことは言えない年齢ですが、ささやかながら「今まで真剣にやってきたことは全て繋がっている、無駄じゃなかった」と実感したのでした。
ネットを見ると意外といろいろな人が同じような表現をしているのでちょっと恥ずかしいですが。
自分が考え付くようなことはだいたい人様も考えるということですね(笑)。


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