健康や調理に興味がある方は栄養学を考えてみませんか?
人が生きていくうえで欠かせない「食」。我々は食を通して栄養を取り入れ、生命の維持を図っています。かつては栄養素の知識が不足しているゆえに様々な病気が流行りました。大航海時代、船の上ではビタミンCの不足による壊血病が起こり、日本の江戸時代では白米が主流になったことによりビタミンB1が不足することで脚気が流行しました。これらは感染症と思われていた時期もありましたが特定の栄養素の不足が招く疾患であることが研究によってわかってきました。ビタミンの発見は20世紀に入ってからで、そこから栄養学が発展しました。かつては食糧不足による栄養不足が問題でしたが、現在では栄養過多による問題、超高齢社会に伴う食の変化による対応や食品からの新たな成分や機能の発見など、新たな課題と向き合う必要が出てきました。
・どんな学問なの?
<人間の健康を栄養面から支える>
人が食品を摂取し、その成分を利用して生命をどう維持するのかを研究し、生活に役立てる学問だよ。
消化、吸収、代謝など生物学的な勉強に興味があるといいかもしれない。食品中の栄養素がどのようにはたらいているのか、どのように食品を取れば健康になれるのだろうか、病気の時には何を食べればよいのだろうか、といったことを科学的に幅広く学んでいくんだ。
そうやって栄養面から健康な人の生活を支える栄養士や、健康な人だけじゃなく病気の人や高齢者など配慮が必要な人への健康維持に関わる管理栄養士の資格を取ることができる。
また料理が好きな人にもうってつけ。調理学実習では包丁の使い方から始まり和食や洋食など様々な料理を作っていく。100人単位の食事を作る給食実習があるところもあるよ。
スポーツが好きな人もお勧め。アスリートとして活躍する以外にも、栄養面からスポーツ選手を支える仕事をするための学びの場も用意されている。
生物や化学といった科目や実験が好きな人にもお勧めだ。栄養学の中にも学科がいくつかあるのでそれを見ていこう。
<何学部にいけばいいの?>
栄養学について学べる学部・学科は多いけど、「栄養学部」という名称を掲げている大学は少ないから注意が必要だ。「食品栄養科学部(静岡県立大学など)」「食物栄養科学部(武庫川女子大学など)」「健康栄養学部(文教大学など」「看護栄養学部(長崎県立大学、淑徳大学など)」「人間栄養学部(東京家政学院大学など)」などがあるよ。
栄養学部ではないけれど栄養学を学べる学科やコースを持っている大学があるから調べてみてほしい。「生活科学部」「家政学部」「人間生活科学部」「医学部」「保健福祉学部」「保健衛生学部」「農学部」「応用生命科学部」などだ。これらの中に栄養学が学べる学科がある。
大きく分類すると「栄養学系」「家政学系」「健康・医療系」「農学系」に分けることができるので、それぞれ見ていこう。
参照:「なるにはBOOKS 大学学部調べ 栄養学部」(佐藤成美著、ぺりかん社)
このシリーズで教科書として使うのは以下の書籍です。
「なるにはBOOKS 大学学部調べ」シリーズ(ぺりかん社)
各学部についてとても分かりやすく解説されているので、興味がある学部に関してはこちらの本をぜひ読んでください。
その他にも各大学のホームページや、実際に筆者が働いていた学習塾で講師をやってくれていた大学生の話などをまとめて、情報発信していきますね。
次回は6月1日更新予定です。


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