前回は「3人の石切職人」の個人的な解釈を行いました。
その中で、「世のため、人のため」に勉強したり働いたりするためには、まずは自分が満たされていないと難しいのではないか、という話をしました。
よく言われるマズローの「欲求の5段階説」です。
アメリカの心理学者マズローは人間の欲求を低次から高次へと分類し、これらの欲求は階層をなしていると考えました。
そして下位の欲求が満たされると上位の欲求が発生していくと考えました。
すなわち、
1、衣食住の充実や健康でありたいという「生理的欲求」から始まり、それが満たされると
2、安心な環境を得たい、危険を避けたい、不安を少なくしたいという「安全欲求」が生まれ、
3、集団の一員として認められたい、公平に扱われたい、友情や愛情に恵まれたいという「愛と所属の欲求」が生まれ、それが満たされると
4、認められたい、尊敬されたいという「承認欲求」が生まれます。
それらが満たされて、
5、自分らしく生きたい、自分らしさを発揮したいという「自己実現欲求」が発生します。
現代ではさらに6番目の「自己超越欲求」も議論されています。
このように人間の欲求には段階があるという考え方は比較的イメージしやすいのではないでしょうか。
まずは自分のことが満たされてから、他人や社会のことを考えるゆとりが生まれるのかもしれません。
私の心が狭いだけなのかもしれませんが、自分の生活がままならないのに、本当の意味で人に優しくすることは難しいような気がします。
地に足の着いた社会貢献ができるように、まずは自立する必要があるのだと考えます。
では、「自立」とはどういうことでしょうか。
私は2つの「自立」があると考えています。
1つは経済的自立。
もう一つは精神的な自立。
次回、このテーマで話していきましょう。


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