【学部学科紹介1】心理学部について知ろう!➀ どんな学問なの?

学部学科紹介

小説風にものを語るのは諦めました(笑)。やっぱり小説家さんはすごいなあという気付きを得られたのでよしとしましょう(笑)。

ということで、キャリアコンサルタントとして進路選択に役立つ情報をお届けしていきます。

 

学習塾の室長をしていた時に高校生の進路相談に乗ると必ずといっていいほど名前が挙がるのが「心理学」でした。話を聞いてみるとクラスメートや部活のメンバー、家族とうまくいかない経験があり、「人の心がどうなっているのか知りたい」「相手のことが分かるようになりたい」「相手を自分の思うままに操りたい」という思いを抱くそうです。なんとなく、その気持ちは分かるな(笑)。特に若い頃って、自分の主張と相手の主張がぶつかり合うことってよくありますからね。そのたびに辛い思いをしたり、イライラしたりして、何とかうまく人間関係を築けないものかなと悩んでしまいますよね。

また、昔から日本のビジネスパーソンの間では過重労働などが問題となっていて、それをきっかけにして鬱を患う人も多くなっています。ある生徒はお父さんがになってしまい、しばらくはお母さんのパートと貯金だけで生活を余儀なくされ、仕方なく部活を辞めてアルバイトを始めた子もいました。その子はそれをきっかけにして「心」に興味を持ち、心理学部について質問してきました。

では、今回は心理学部についてみていきましょう!

(このシリーズは中高生向けに少し砕けた口調で進めていきますのでご了承ください。)

 

 

1、どんな学問なの?

<人の心が分かる? 人の心を操れる?>

心理学を学べば、人の心が手に取るように分かるようになり、相手を思うままに操ることが・・・、できません(笑)。

心理学を一言でいうなら、色々な切り口で、科学的な方法で人を理解する学問

決して人の「心」だけに着目していないことが重要。心は「楽しい」とか「悲しい」とか感じるけれど、自分一人ではそのような感情は湧いてこないでしょ? 誰かと一緒にいたり、何かの出来事が起きたりして、それがきっかけで心は動くわけだ。つまり心は心だけで存在しているわけではなくて、外との関わりで常に変化していくもの。だから、人はこういう時にこういう反応をしやすい、こういう行動をとりやすい、といった、人を理解することで「心」を理解していく学問が心理学なんだ。

 

<心理学の種類>

心理学とひとことでいっても色々な種類があるんだ。

大きく「基礎心理学」と「応用心理学」に分けられるよ。

基礎心理学」はすべての人に共通する心の仕組みを探ろうとするもの。

人が赤ちゃんから子ども、大人へと発達していく中で心にどのような変化が生じるかを研究する「発達心理学」。エリクソンっていう人を知ってる? 「アイデンティティ」っていう言葉を聞いたことがあるかな? おそらく倫理とか保健、家庭科の教科書に載っていると思うんだけど、その言葉を世の中に広めた人。年齢別に8つの段階に分けて、それぞれの年代に直面する課題を提唱したんだ。興味があったら調べてみてね。

それからものの見え方や音の聴き方などの知覚のあり方を学ぶ「知覚心理学」、個人や集団が社会からどのような影響を受けるのかを学ぶ「社会心理学」、脳と心の関連を調べる「神経心理学」、経験がどう行動を変化させるかを調べる「学習心理学」なんていうのが基礎心理学にあたるよ。

それに対して「応用心理学」は、基礎心理学でわかってきた知見を実際の生活や社会に役立てようとする心理学だ。

皆の中には心理学を学んだ先のお仕事って、心に不調を抱えた人を回復させるために寄り添って支援する「カウンセラー」を思い浮かべる人も多いと思う。

それは心理学の中の「臨床心理学」っていう学問。大学院まで勉強して国家資格の「公認心理師」という資格を取ったり、民間資格の「臨床心理士」(師と士の違いがあるよ)という資格を取ったりした人が活躍しているよ。

その他にも犯罪と心理の関係を調べる「犯罪心理学」や心の状態がスポーツにどんな影響を与えるかを研究する「スポーツ心理学」、消費者の心理を調べる「消費者心理学」など、本当にたくさんの領域があるんだ。

<理系なの? 文系なの?>

心理学はもともと哲学から派生している学問なので、「人文科学系」の学問に分類されるよ。ただし、心を実験や調査というかたちで扱ったり、データを分析したりする学問でもあるから「自然科学系」の要素も強い。大学に入ったら数学や統計学は避けて通れないので注意が必要。もちろん、数学が苦手な人も多いからしっかり基礎から授業をしてくれるよ。さらに社会で起こっている現象を説明する心理学は「社会科学系」ともいえる。

大学に入ってから数学や統計学を使うといっても、大学受験の受験科目は、心理学部もしくは心理学科(文学部などの中に入っているケースが多い)の場合たいてい文系科目で受験できる。ただ、入試形式によっては数学が必須になっている場合もあるので注意してね(大正大学 臨床心理学部 前期4科目型(2024年度入試)など)。

 

このシリーズで教科書として使うのは以下の書籍です。

「なるにはBOOKS 大学学部調べ」シリーズ(ぺりかん社)

各学部についてとても分かりやすく解説されているので、興味がある学部に関してはこちらの本をぜひ読んでください。

その他にも各大学のホームページや、実際に筆者が働いていた学習塾で講師をやってくれていた大学生の話などをまとめて、情報発信していきますね。

・「なるにはBOOKS 大学学部調べ」シリーズの基本構成

1、〇〇学部について

  何を学ぶのか

  どんな人たちが集まってくる学部か

  学んだことを社会でどう活かせるか

2、どんなことを学ぶのか

  学科について

・大学教授インタビュー

3、キャンパスライフについて

  〇〇学部ならではの授業、活動

  大学生1日の時間割

・その学部に通う現役大学生インタビュー

4、取得資格や卒業後の進路について

・卒業生インタビュー

5、〇〇学部を目指すにはどうしたらいいか

  〇〇学部へのアプローチ方法がいくつも載っています

こちらを教科書がわりに解説していきます。興味がある学部はぜひ読んでみてくださいね!

 

今回は「なるにはBOOKS 大学学部調べ 心理学部」(橋口佐紀子著、ぺりかん社)を参照しております。

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