小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで11】中学3年生V模擬4 「自習時間」を大切に!

<前回までのあらすじ>都立入試で合格に近づくためには2つのアプローチが大切だ。一つは内申点(通知表の数字)を上げること。もう一つは当日の得点力を上げること。緑川妙恵は鈴木一郎が杉並高校に合格するためのシミュレーションを行った。その結果、受験...
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで10】中学3年生V模擬3 入試に向けての「戦略」はこう立てる

「では、都立入試で平均くらいを取れるようになるために、今の時期に模試の後にすべきことをお伝えしてもよろしいですか」妙恵の論理的な説明を受けて母親はわずかながら何か光を感じ始めているらしい。福永の目からも、妙恵の姿が頼りがいのある「軍師」に見...
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで9】中学3年生V模擬2 都立入試に必要な内申点の計算方法

2023年10月初旬、福永の「旬学舎」塾長就任後初の問い合わせは公立中学3年生の鈴木一郎だった。福永は絶望的な成績を見て「お断り」を決めるも、妙恵は高校合格の可能性を口にした。「ところで一郎君、この杉並高校が第一志望っていうのは何か理由があ...
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで8】中学3年生V模擬1 V模擬の見方

「本当に女子大生が塾長やってるんだ」 初めて「旬学舎」に面談に訪れる生徒や保護者は吉祥寺妙恵から受け取った名刺を凝視してそう思う。19歳の少女が塾長(塾の長、つまり社長)として君臨していることはホームページやチラシでも公開しているので問い合...
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで7】勉強って将来役に立ちますか?

フッサール,フランクル,ヘーゲル,ベン図,勉強の意味,古事記,夜と霧,弁証法,聖書
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで6】勉強は「ぜいたく品」?

ルター,免罪符,勉強の意味,塾の授業,太陽暦,宗教改革,杞憂,贖宥状
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで5】塾の「商品」

「アクトク人材紹介会社」の転職アドバイザー下北沢鉄夫から連絡が入ったのは転職サイトに登録してから半月ほど経った頃だった。経営者が亡くなった個人塾の塾長を探しているがどうか、という内容だった。最初に聞いたときは塾に興味はなかった。自身も中学時...
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで4】35歳転職限界説

福永英二が「旬学舎」の2代目塾長として就任したのは2023年8月のお盆明けだった。7月に12年間勤めた外資系マーケティング会社をクビになったばかりだった。クビ、という表現は彼の自尊心が許さないであろうから少し擁護すると、アメリカ本国の決定で...
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで3】「無能な働き者」の奮闘

<前回までのあらすじ>12年間勤めた外資系企業をリストラされた福永英二は、「アクトク人材紹介会社」の下北沢鉄夫から個人学習塾「旬学舎」の塾長職を紹介される。下北沢の狙いは塾の経営を傾けさせ、懇意にしている学習塾経営者の渋谷太一に買い取っても...
小説・サクラサクまで

【小説・サクラサクまで2】塾の売り上げを下げる方法

<前回までのあらすじ>12年間勤めた外資系企業をリストラされた福永英二は、「アクトク人材紹介会社」の下北沢鉄夫から個人学習塾「旬学舎」の塾長職を紹介される。下北沢の狙いは塾の経営を傾けさせ、懇意にしている学習塾経営者の澁谷太一に買い取っても...